ポンプを可変周波数駆動装置(インバータ)で運転できますか?

運転は出来ますが、使用上の注意点があります。下記の注意点を参考にして下さい。

SP型深井戸水中ポンプのインバータ運転に関して
インバータを用いてモータ(ポンプ)を運転する場合、省エネルギーに大きな効果が得られますが、モータ単体でみると、通常の商用電源と比較して温度が高くなります。これは、インバータを介してモータに印加される電圧が正弦波ではなく、高調波を含んでいるためモータの損失を増加させるからです。SP型ポンプの性能を十分に発揮させ、効果的にご利用いただくため、以下の注意事項をご連絡させていただきます。尚、一部ソフトスタート制御時の注意事項が記載されています。

運転にあたっての注意事項(インバータが正規の状態において)
1) インバータ使用時、ポンプ保護検出装置(弊社オプション)のCU3,MTP75などのモータ温度検出機能は使用できません。

2) インバータ運転の場合は、ご使用になられるインバータとモータの適合試験を行って決定してください。インバータを特定できない場合は、以下の内容に従ってご使用ください。
運転周波数: 50Hz仕様の場合、30~48Hz、60Hz仕様の場合、30~57Hz
運転電流(インバータ2次側):商用電源時での負荷率90%以下(定格電流値の90%以下)

3) モータ側面の許容最低流速: 流速 0.15m/s

4) 発停時の加速/減速時間(インバータ制御):  0→30Hzまで1秒以下、30Hz→0Hzまで1秒以下
 発停時の加速/減速時間(ソフトスタータ制御): ソフトスタート(加速時間)3秒、ソフトストップ(減速時間)3秒

5) モータ端子部でピーク電圧が850Vを越えないように制限して下さい。一般的なインバータの場合200V仕様ではピーク電圧は850Vを超えないように設計されていますが、400V仕様の場合は850Vを超える可能性がありますので、サージ電圧を抑制するリアクトルを追加する必要があります。200V/400V仕様共に、ご使用されるインバータ製造元にお問い合わせ下さい。

6)JIS B8324に規定されている、全負荷電流の5倍の電流を通じて5秒以内に動作する2Eまたは3Eリレーなどの保護装置をインバータとポンプ間に設けてください。

 

 ―補足―
1) 弊社モータにはモータ内部温度を周波数に変換する変換機が内臓され、外部のポンプ保護装置であるCU3およびMTP75では、動力線を経由したその出力周波数を温度に換算しモータ温度を監視し保護する機能があります。しかし、周波数を用いて変換信号を送受する原理を用いているため、インバータ出力の周波数の影響を受け誤動作する可能性が高くなり使用することができません。

2) インバータの種類によって、モータの性能や温度特性が変わるために適合試験を行う必要があります。


3) モータ側面を流れる流体により、モータ冷却を行う構造であるため本制限が必要です。


4) モータ内部の摺動部で早期に水潤滑膜を形成させるために必要


5) モータの端子電圧ピーク値は、理論上最大回路電圧(インバータの出力電圧ピーク値)の2倍に達する可能性があるためフィルター等による制限が必要になります。

6) インバータは電子サーマルによる保護機能を持っていますが、電子サーマルの特性は標準電動機の熱特性に合わせているため、水中用電動機を運転する場合はJIS B8324深井戸水中モータポンプに記載されている保護装置をインバータと水中用電動機間に設ける必要があります。





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