実体験する姿勢を継承し技術を磨く現場学びは次の事例に繋がっていく

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要旨

グルンドフォスのマシニングインダストリービジネスセンター(MIBC)では、生産設備にポンプを採用いただいた現場で製品セミナーを開催しています。今回セミナーを催したのは、KYB株式会社のマザー工場と呼ばれる岐阜北工場。そこには約200ライン、3,000もの機械を守る技術者たちの熱い思いがありました。見えないところで安心を支える。それはポンプの役割と同じでした。


国内に31ベース、世界中に84のベースを持つグローバル企業、KYB株式会社は、「振動制御技術」「パワー制御技術」をコアコンピタンスとしてシステム技術、電子制御技術などを融合し、あらゆる分野の企業顧客へ技術や製品を提供しています。自動車、二輪車、鉄道から航空機、建設機械、特装車両、建物の免震装置や舞台装置まで、その高度な油圧技術は暮らしの快適と安全を支えており、制震用オイルダンパは東京スカイツリーにも使われています。ことに自動車では、世界中の車の約5台に1台の割合でKYBのショックアブソーバが装備されているという実績があります。2015年3月17日、その主力工場であるKYBオートモーティブコンポーネンツ事業本部岐阜北工場サスペンション製造部で、グルンドフォス・マシニングインダストリー製品セミナーを開催しました。
 

ライン稼働のために俊敏な解決を

参加者は設備管理課、機械担当の方々。講義に始まり、実物モデルを使用しての分解、組み立て実習などと、午後の約2時間半を費やしてポンプの基礎と構造・トラブルシューティングなどを学んでいただきました。同工場では製造工程の洗浄装置のポンプとしてグルンドフォス製品が採用されており、内部構造・整備方法・故障事例・復旧改善例への理解を深めていただくことで設備管理課の方々のスキルアップとなることが期待されています。

岐阜県可児市にある同工場は「KYBのマザー工場」と呼ばれており、その生産ライン数は約200、生産機械はトータルで3,000にもおよびます。ショックアブソーバの場合、ラインによっては約4秒に1つの製品が作り出されるという稼働力です。設備管理課は、そのすべての機械のメンテナンス・修理を任されている部署。ひとたび連絡があれば広い工場の敷地内を自転車で急行します。

「機械が機能低下したり、万が一機能不能になれば、生産が止まります。それは最悪の場合、納品できなくなることにつながります。 1日20件も出動しなければならないこともあり毎日が戦い、といったところですね」設備管理課、課長の中村知之さんはその大変さを消防署のようだと例えます。

「今回のようなセミナーを受け日々学習するのは、消防署員が毎日トレーニングをして準備し、何かがあったときに現場に即時駆けつけ適切な処置で臨めるようなもの。我々もトラブルに直面したとき、瞬時に解決策を判断し修理できるよう準備していなければなりません。そのため実物を触る、故障の事例に出会うことは貴重な経験となります。こうしたセミナーもありがたい経験です」
 

『なぜ』を知る技術者を継承したい

設備管理課の方々は休日も出勤し、ほぼ24時間態勢で交代勤務、時差勤務を行っています。ラインが止まっていてもその間にメンテナンスをするなどの業務があるためです。そのため、なかなかいっせいに集まる時間がとりづらいといいます。「朝礼で前日の故障の事例を報告し、それを集まったメンバーで検証・復習しています。多くの人数で集まることができる朝礼は情報を共有できる絶好の機会です。原理原則を再確認したり、故障の状態を見極めたり、ときにはできなかったことに対して議論することもあります。そのためどうしても話が長くなりますね。しかし、技術担当の仕事には経験はどうしても欠かせません。技術を伝えるためにも、後輩を指導するためにも、現場の実例がとても重要なのです」設備管理課、主任の亀谷貴博さんの語りにも熱が入ります。

「故障箇所を交換して終わるのは簡単です。でも交換で終わってしまっては次につながらない。チェンジマンにならず『なぜ』を知ることが大切な『なぜ』を知ることが大切なのです。『なぜ』を知るには現物を見て、この壊れ方は正常なのか、異常なのかを自分の目で判断し、経験し、記憶するのです。頭で理解したものと現場は違います。機械も人間が使ったことでマニュアル通りにはいかないことがあります。その感覚を後輩へ継承していきたいと強く思います」

今回のセミナーでも、参加者の方々はポンプのカップリング調整やメカニカルシール交換などを基礎に、いままで知らなかった仕組みを知りたい、どう対応するかを学びたい、など期待感を持って臨まれていました。全員が熱心に聞いておられ、細かな質問もされていました。実物モデルを触っているときには、とても楽しそうな技術者の顔が見られます。セミナー終了後には、吸い込み側、吐出側、いずれに問題があるのかという判断や、細かいことまで見るための勉強になったという感想もいただきました。

「すべては、早い復旧の役に立てたいという思いです。危機管理能力を養うこと、そうした意識を持つことが大切です。故障も人と同じで千差万別、事例はそれぞれ違います。日々のトラブルシューティングには勉強は欠かせないですね。整備・修理には質の違うメンテナンスというか整備の品質があり、修理する姿勢の品格があるのではないかと感じています。それを養うのは経験と探究心、継続すること、そして誇りでしょうか。私たちはそれを、この北工場で継承していかなければならないと考えています」

中村さん、亀谷さんたちには、KYB岐阜北工場の設備管理はトップクラスなのだという自負があり、ここいちばんのチームワークを大切にしています。それが品質であり、品格なのかもしれません。

KYBの製品は表にはあまり見えません。しかし、見えないところで安心を支え、見えないところで技術力を発揮し活躍しています。さまざまな生産の一端を支えているグルンドフォスのポンプも、機械と設備管理の技術者たちを見えないところで支えていきたいと感じた現場でした。





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主題:

実体験する姿勢を継承し技術を磨く現場学びは次の事例に繋がっていく

場所:

日本

会社名:

KYB株式会社

kyb

KYB岐阜北工場 C棟

kyb

設備管理課
課長  中村 知之さん

kyb

設備管理課
主任  亀谷 貴博さん

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