横田ファームモニターハウス ROシステムに貢献する立形ポンプCRN

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要旨

横田ファームモニターハウス いちご栽培の可能性を広げるROシステムで静かに力強く水を送るグルンドフォスCRN

都心から高速で約1時間、千葉市内からも約30分の距離にあり、季節の果物狩りと農業体験で親しまれている横田ファーム。
のどかなハウス農場で今、いちご栽培の可能性を広げる実験が行われています。
それをサポートしているのがグルンドフォスの立形ポンプでした。

千葉県千葉市緑区、なだらかに耕作地が広がるこのエリアには様々な観光農園が点在しています。この時期の観光客のお目当ては、いちご狩り。横田ファームもその一つです。入った瞬間に甘い香りに包まれるハウスでは、いちごが30分間食べ放題で、併設しているカフェではクレープやジュースも販売。オリジナルのピザ釜を使って「いちごピザ」作り体験(事前予約制)もできるため、週末や休日には多くの家族連れなどが訪れています。

震災支援をきっかけに本格化したRO水の活用

この横田ファームにはRO水を使った養液栽培で、いちごの育成比較と生育状況のデータを取っているモニターハウス(栽培実験棟)があります。RO水は高分子RO(ReverseOsmosis:逆浸透)膜を使って作られる限りなく純水に近い水。工業用に多く使われており、地球環境への配慮や水不足の解消、水道代のコスト削減に大きく貢献するといわれています。轍産業株式会社、産業機械事業部の吉野さんは、このRO水にいち早く着目した一人でした。

「いちご栽培にかかわったきっかけは東日本大震災の支援です。当社の社長が被災地の方々と交友関係があったことから、震災直後から援助を行いました。その際、津波で地下水の塩分濃度が高まり被害を被っているいちご農家の支援もしてくれないかと相談があったのです」と語る吉野さんには、以前にRO水を農業用に使った経験がありました。その当時すでにRO水のシステムはありましたが大型で、とても農家では手が出せる金額ではありませんでした。そこで農作物向けに小型の装置を自主製作したのです。その経験は宮城のいちご農家支援で役立てられ、それを機に轍産業ではいろいろな水の問題で困っている方々の役に立ちたいと、本格的にROシステム事業を開始しました。

「宮城の支援以降にもいちご栽培にまつわる問い合せがあり、紹介してもらったのが横田ファームです。現在、農業用被覆材などの資材事業で知られる日新商事株式会社とともに、地下水とRO水との生育比較を行い実証データを取っているところです。RO水は農作物の生育に対してプラスにもマイナスにも作用する可能性のある、不純物を含まない安定した水なので調整がしやすく、肥料を溶かし液肥にする際にも地下水と比べて早く溶けます。与える液肥量も少なくてすみますし、いちごの成長が良く、平均糖度も高くなっていました」と嬉しそうな吉野さんですが、開発当初には苦労があったといいます。

 浜松本社工場見学で確信したポンプ能力と安心感

「このROシステムは昼夜を問わず、水量が減ると時間に関係なく稼働します。最初に搭載したのはプランジャーポンプでしたが音が非常にうるさいため、住宅地に近い農園で使うことは無理。そのとき販売店から紹介されたのがグルンドフォスのポンプです。実は最初、社名も知りませんでした。しかし浜松工場の見学を勧められ参加したところ、まず工場の機能的なことに驚き、工業用のRO水設備で使われている実績、製品性能の高さとメンテナンス性のよさを見て、安心して採用しました。ただ開発の苦労はそこからで、地下水をそのままポンプに入れると砂などが混入しポンプを傷める可能性もあり、フミン酸(腐植酸)や鉄分などが残るとRO膜の目詰まりにつながります。前処理フィルターの選定には時間がかかりました。計測は1回の実験につき最低でも2 ~ 3週間かかるため、トータルでは3年近く試行錯誤を繰り返しましたね」と振り返る吉野さん。

ROシステムは使用目的、水質精度、設置場所などによりポンプ能力も形状も、設計・レイアウトも変わります。いわばオーダーメードのシステム。轍産業では要望にあわせた部材組み立て、溶接、塗装、制御盤など、すべてが社内製作できるため大幅なコストダウンに成功し、農家やその他の小規模施設などでも導入可能になったといいます。

吉野さんは、コストを削減しつつ、品質がよく成長の早いいちごを栽培するためのノウハウを探求し続けており、新しい品種の開発やRO水を作る際にできる濃縮水も再利用できないか、また他の農作物への利用の可能性など、日新商事と横田ファームとの協力体制で3年先、5年先へ向けプラン設計もしています。

「土の温度や水量など確認することが多いので、手がかからないポンプには助かっています。今後コストが合えばインバータも採用してみたいですね」と吉野さん。よりおいしいいちごが安全に早く育つために、グルンドフォスのポンプも静かに力強く貢献していきます。


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主題:

立形多段うず巻ポンプCRN

場所:

日本

会社名:

日新商事株式会社

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システムユニット内部。地下水を前処理フィルターでろ過、CRNポンプで高圧をかけRO膜フィルターへ送る

 

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RO水に不純物はほとんどなく他のものに干渉しない。溶解不純物濃度測定用のTDSテスターの数値は0.00

 

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各いちごレーンの配水レバーを切り替えることでRO水と地下水での生育を比較

 

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中部:053-428-4760

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中部:053-428-5005

ウェブサイト

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