クレタ島の海水を飲料水に ~海水淡水化の取り組み~

29/04/2015

Salty river on Crete turned into drinking water

ギリシャ、ヘラクリオン郊外に建設された最先端の海水淡水化プラントにより、地元住民も観光客も蛇口から出る水をそのまま飲めるようになりました。

Panagiotis Krousaniotakis君は、学校から帰ると蛇口から出る水を直接飲みます。彼の家からもそう離れていないビーチ沿いの居酒屋ではウェイターたちが安全な水を無料でお客さんに出し、近隣ホテルでは塩の味が残っていない美味しい水を宿泊者に提供しています。

ギリシャのクレタ島は、毎年250万以上の観光客が訪れる人気の観光地です。観光客の多くは、30万人の住民が住むヘラクリオンという島の中心地に宿泊します。クレタ島は1,000キロ以上にも及ぶ海岸線に囲まれていますが、非常に乾燥した気候で地下水もほとんど無いため島民は昔から雨水に頼ってきました。最近ではペットボトルの水も利用されるようになってきましたが、4つのコンテナに詰め込められた革新的な技術がこの状況に大きな進歩をもたらしたのです。
 

海水から安価な水を

SYCHEM社はギリシャの水処理関連の会社で、逆浸透や限外濾過といった最新技術を使った海水淡水化を得意としています。2014年には、ギリシャ語で「塩」を意味するAlmyros川に程近いラクリオン西部において、公共の海水淡水化プラントを新たに稼動させました。

「” Almyros海水淡水化パーク”  は、新鮮で安全な飲料水を低価格で提供することができる革新的な施設です。同時に、海水淡水化のメリットや技術を学ぶことができるヨーロッパ初の教育施設も備えました」そう話すのは、SYCHEM社の工場長、 Notis Ellinakis氏です。

島民の多くが淡水化した水を飲料水として口にすることに慣れていなことに加え、この技術には非常に大きな可能性があるため、まず人々に情報を開示し教育をすることが必要だと彼は説明します。また、プラントの外には、淡水化した水を無料で提供する自動装置も備えています。

 

最低限のメンテナンスで

このプラントは完全自動制で、Psiloritis山からの取水から逆浸透処理に至るまでインターネットを通してコンピューターで監視・制御されています。

「このプラントは公共施設であるため、このプロジェクトには一度きりしかまとまった投資ができませんでした。つまり、その後のメンテナンスを最小限に抑える必要があったのです。そのため、私たちは、最も信頼性の高い製品を選ぶ必要がありました。この点において、私たちはグルンドフォスとのパートナーシップに感謝しています」Notis Ellinakis氏は、そう話します。

 

相互の信頼性

グルンドフォスヘラス(ギリシャ)で、キーアカウントマネージャーを務めるDimitris Dalosisは、この海水淡水化パークプロジェクトに携わり、貴重な知識を提供してきました。

「全てのプロセスに渡り、私たちの間には信頼性と共通理解がありました。SYCHEM社からの要望を受けて私たちが提案をする。そして彼らがその提案を検討し、受け入れてくれてくれたのです」 Dimitris Dalosisは話します。





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