水素ステーションで活躍するCRNポンプ

01/02/2016

Grundfos helps fueling the hydrogen car

国内8ヶ所目となる水素自動車用の水素ステーションが、デンマークのオーフスに開設されました。H2ロジック社によって建設されたこの水素ステーションでは、グルンドフォスのCRNポンプが水素の流動工程で重要な役割を果たしています。

デンマーク各地の水素ステーションに設置するポンプを探していたH2ロジック社が、サプライヤーとして選んだのがグルンドフォスでした。オーフスに新たなステーションが開設されたことで、デンマーク国内の水素ステーションは現在8ヶ所になりました。自動車業界では、水素はまだ新しく、これからの発展が期待されている技術です。水素ステーションにポンプを提供することで、グルンドフォスはデンマーク国内の自動車のグリーン化の加速に貢献することができます。

 

将来的に有望な市場

この技術は、かなり新しく、現時点では知名度も高いとは言えません。しかし、H2ロジック社のCEOを務めるJacob Krogsgaard氏は、将来的な市場機会に大きな期待を抱いています。

「デンマーク国内には、ガソリンスタンドが約2,000ヶ所存在します。それが世界ともなると、その数は300,000にも及びます。もし、それらを利用して水素ステーションを建設することができれば、将来的に大きなビジネスになるでしょう」

グルンドフォスのセールスエンジニアであるJesper Seier Nielsenは、H2ロジック社とのやりとりで中心的な役目を果たしている人物です。彼もまた、この技術に好機を見出しています。

「水素ステーションの増設需要が高まれば、我々のビジネスチャンスは広がります。しかしながら、デンマーク国内でこれまで8ヶ所しか開設されていない現状を考えると、まだまだ道は長いと言えるでしょう」彼はそう話します。

「Concito」と呼ばれるグリーンシンクタンクのチーフコンサルタントであるSusanne Krawach氏は、政治家の協力も必要だ、と言います。そうすれば、水素技術の価格は、水素自動車が既存の自動車と競い合えるレベルにまで下がっていくと考えられるからです。

 

ポンプに求められる厳しい要件

H2ロジック社のパートナー探しは、最初からスムーズに行った訳ではありません。水素を液化するためには摂氏マイナス40度以下に冷却しなければならず、そのような厳しい条件で問題なく運転するポンプを見つけることは簡単ではなかったからです。

「まず我々が直面した課題は、CRNポンプの凍結です」そう話すのは、Jesper Seier Pedersenです。

「最終的に我々が採用したソリューションは、高温用のCRNポンプを使う、ということでした。それは、極端に低温の環境でも運転できることが分かったからです」

 

電気自動車のライバルとして

デンマーク8ヶ所目となるオーフスの水素ステーションでは、開設セレモニーが執り行われました。そこに出席した多くの専門家の間には、自動車事業におけるグリーン燃料の競争が始まった、という共通の認識が広がりました。

電子自動車の主な競合相手となるのは、水素自動車です。電気自動車の優位点は、電気ステーションが普及している点です。その一方で、電子自動車には、高圧充電器が無い場合、充電に数時間かかる、というデメリットもあります。

その点で言うと、水素自動車の優位点は、たった3分間で燃料を満タンにできる、ということです。しかしながら、水素は冷たく、時に水深7.1キロメートルの圧力と同等である700バール以下に保つ必要があるなど難しい面もあります。

水素自動車の一番の優位点は、”クリーン”であることです。なぜなら水素自動車は、水しか排出しないからです。

デンマーク国内では現在、ヒュンダイとトヨタの2社が水素自動車を提供しています。





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