BIM分野でリードする、オーストラリア・グルンドフォス

BIM-MEPAUS
BIM-MEPAUS

基本知識:
BIM-MEPAUS:

  • BIM-Building Information Modeling (ビルディング・インフォメーション・モデリング)
  • MEP-Mechanical, Electrical, Plumbing(機械、電気、衛生)
  • Australia(オーストラリア)

 

BIMへの不満

オーストラリアの多くの機械設備請負業者は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)とBIM
の実施に伴う追加のコストに不満を募らせていました。 BIMは主要な物理的/機能的特性をデジタル
形式で共有する統合プロセスとして設計され、専門家はBIMを利用すればプロジェクトがより短期間で
より経済的に完成できるはずでした。 ここでのキーワードは統合で、BIMは先進技術を利用した統合
プロジェクト・デリバリ(IPD)手法の一環としてサプライチェーンの統合を助けるはずでした。 しかし、多
くの業界専門家の経験上、これは実現されていませんでした。

彼らの経験によると、同じコンサルタントが極めて基本的なパラメータを使ってBIMモデルを作成して
も、これらのモデルを請負業者やサプライヤーのBIMアーキテクチャに投入すると問題が生じていまし
た。 これは、コンサルタントのモデルと請負業者のモデルを統合できなかったからです。 その結果BIM
モデル全体を作成し直さなければならず、追加の費用が発生しました。 BIMモデルの作成に用いる統
一標準はありませんでした。

 


5人が互いに口もきかずに、車の車体の異なる
部位を異なるパラメータを使って設計し、完成し
たすべての部位を製造ラインで組み合わせられ
ると期待するようなものでした。

コメント: ベン・レイ、グルンドフォス・アジア太平洋地域 CBS 地域事業開発担当マネージャー

BIM-MEP Ausの登場
そこで登場したのがBIM-MEPAUSです。 BIM-MEPAUSは、オーストラリア建設市場のメジャープレー
ヤーの多くが協力した結果です。 AMCA(Air Conditioning and Mechanical Contractors Association of
Australia:オーストラリア空調機械設備請負業者協会)が後押ししたこのプロジェクトには、大手請負業
者、設計コンサルタント、その他の業界団体、標準化委員会、そしてグルンドフォスを含めた業界の大
手サプライヤーも参加しました。

BIMポンプ・モデル標準

オーストラリア・グルンドフォスは他のメーカーと共にポンプ作業グループへの参加を要請されました。
この作業グループの目的はBIM MEP Aus用初期モデルの一つを開発することでした。 具体的な作業
は共通仕様、標準、モデル、作業フローの策定と採用でした。

ポンプ作業グループは、どのように他の業界を巻き込んでBIMの統一標準を作成するかについての青
写真と作業フローも策定しました。 より良いIPD(統合プロジェクト・デリバリ)慣行を実現するための鍵
を握るのは、サプライチェーンの統合と考えられました。

BIMの世界への投資
グルンドフォスは既に幾つかのモデルを作成していましたが、これらのモデルは今後BIM-MEPAUSウ
ェブサイトでホストされ、管理される事でしょう。 グルンドフォスにとってBIM-MEPAUSプロジェクトの支
援は、顧客にグルンドフォスを事業パートナーとして選んでもらうための重要な要素ですが、統一標準
が整備されればBIMの世界で事業を行うこともより簡単になるでしょう。

 

モデル作成の青写真

ポンプ標準の作成方法

オーストラリア・グルンドフォスが参加した作業グループは、適切なポンプを選択するプロセスを開始しました。 彼らは、ISO 2858とDIN EN733で規定される片吸込み遠心ポンプからスタートするのがベストと考えました。 このポンプを選択した主な理由は、すべてのメーカーで寸法が同じであり、またオーストラリアではこれらの基本的なポンプが25年以上前から使用されてきたからです。 従って、すべてのメーカーをカバーする一般BIMモデルの種類が少なくて済む点からも、これらのポンプは作業フロープロセスの作成とコンテンツ開発に用いる格好の候補でした。

 

APREG2_TAB_2_BIM-samlet

次のステップ
ポンプの機種を決定したら、次のステップは必要なモデルの属性について合意することでした。 具体
的には、固定寸法やメーカー毎に変化する寸法、そして含めるべき機種の詳細レベルへの合意です。
業界の最適慣行を取り入れることで、BIM-MEPAUSのモデルに付加する必要のある変数も決定しま
した。 設計スケジュール、性能スケジュール、据え付けるポンプのデータ、試運転スケジュールなどで
す。 これらのスケジュールを決定し、ビル関連文書と関連付けることで、設計から完成まで、プロジェ
クト全体を通じたトレーサビリティが実現することになります。

基準点
BIM-MEPAUSプロジェクトでは、設計エンジニアが流量、圧力、速度、電気データなどの必要な情報を
設計スケジュールに入力します。 ポンプを実際に据え付けたら、次のステップで機械エンジニアがメ
ーカー固有のデータを入力することでこのデータを完成させます。 最終段階で試運転データを読み込
み、このデータをあらゆる点で参照可能にすることで、ビルが設計仕様に従って運営されていることを
ビル施設管理者が確認できるようになります。

利点
BIM-MEPAUSプロジェクトの完成によって、オーストラリア建設業界のコンサルタントや請負業者は利
益を享受するでしょう。 汎用BIMソリューションで作図やモデル作成コストが抑えられ、無駄、重複、手
直しを減らしながら情報や文書の品質を確保できます。 また、新たな建設プロジェクトや改修プロジェ
クトでのより効率的な協調が実現し、時間や費用を削減できます。 最後に、試運転や保守データの向
上はビル運営の最適化を助け、最適化のコストを抑えることでオーストラリア・グルンドフォスの顧客の
負担を軽減することになります。

 





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